千島保育所

クラスだより

おひさまホームだより10月号

夏の暑さも和らぎ、秋の匂いや気持ち良い風を感じられるようになってきました。
4月からあっという間に半年が経ちました。
どこか緊張しながら接していたクラスの友だちともすっかりうちとけています。
お兄ちゃんお姉ちゃんのように頼ったり甘えたりする姿や弟・妹のように可愛がり気にかける姿がたくさんみられるようになりました。
思わず見ているこちらも温かい気持ちになります。

9月はおひさまホームのみんなにとって大変こころが揺さぶられる事柄がありました。
それはザリガニの“ききちゃん”の産卵です。
6月から大事に育ててきた“ききちゃん”のお腹の変化に気づいたのは9月の上旬。
「これなに!?」とクラスに衝撃が広がりました。
黒くて丸いものをたくさん抱えた姿に、「たまごや!」「せんせいほんと!?」とびっくりする子どもたち。
図鑑に載っている写真と同じことを確認すると「すごい。。」と興味深く水槽をじっと見つめていました。
新しい命が生まれるかもしれないことに子どもたちは様々な気持ちを感じている様子。
「まだかな?」と毎朝覗くのが多くの子どもたちの日課になりました。
卵を水でざぶざぶ洗う姿に目を輝かせたり、卵の色が変わって心配になったりしています。
何かしてあげたくて飼育の手伝いを進んでしてくれたりする姿も。
ホームのみんなでザリガニの絵本や図鑑をサークルタイムで見て今か今かと期待に胸をふくらませていきました。
9月中旬のある日、友だちの「みんなみて‼」という声に集まり「あかちゃんでてきてる~!!!!」と子どもたちは胸いっぱいの様子。
「ちっちゃい!」「かわいい~♡」と思わず笑顔がこぼれる素敵な生まれたばかりの命。
みんなの小指の爪程の大きさしかありません。
透明で見つけにくいけれども姿形はしっかりしたその姿を見たくて飼育ケースにこれでもかと顔を近づけて観察していました。
今はおはようの挨拶と共に、元気に泳ぎ回る赤ちゃんたちを優しい眼差しで見守ってくれています。
ホームのみんなで興味をもち、喜びを共感し、命に触れる経験を共有できたことで協同性や道徳性、生命尊重、豊かな感性など。
子どもたちのさまざまな姿の成長も見ることができました。